『最果てアーケード』
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: 単行本
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【ここは、世界でいちばん小さなアーケード―。
愛するものを失った人々が、想い出を買いにくる。
小川洋子が贈る、切なくも美しい記憶のかけらの物語。】
「ホッと一息」には小川さんの作品しかないですね。
やっぱり、良い。本当に素敵。
【もしかするとアーケードというより、誰にもきづかれないまま、何かの
拍子にできた世界の窪み、と表現しいた方がいいのかもしれない。】
アーケードに軒を並べる一風変わった店や店主。
並べている商品の数々。
もう、小川さんの世界にしかないものばかりです。
どこか、ひそやかなフランス映画を思わせながら、私の中で
一番に思い浮かぶのは『大分むぎ焼酎 二階堂』のCMなんですよね〜。
あの世界観は、二階堂と小川さんだけしか描けないと思うd(>_< )Good!!
同名の漫画の原作として書き下ろされたらしいですが、
漫画をアマゾンで見るかぎり、私のイメージとはちょっと違っていました。
どちらかというと、表紙の酒井駒子さんの作品の方がしっくりきました。
漫画原作ということで、いつもの小川さんの作品よりはサクサクと
読めた感じ。
でも、彼女の作品の素晴らしさはじわ〜っと伝わります。
読むことができて、良かった。