『シスター』
- 作者: ロザムンド・ラプトン,笹山裕子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/09/15
- メディア: ハードカバー
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【日曜日のランチパーティーのさなか、妹のテスが行方不明だという
切迫した電話を受けたビアトリスは、急いでロンドン行の飛行機に乗る。
しかし、テスがいなくなった状況を調べていく中で、自分が妹の生活について
何も知らないことに―そして自分が直視しなければならない恐ろしい真実に
愕然とする。
警察も、婚約者も、そして母までも離れていくが、ビアトリスはひとり真実を
求めて進んでいく。だがそれは想像もしなかった危険な道だった。
あなたは、何処にいるの?あたなの可愛い坊やは、何処に行ったの?―。 】
この時期になると『このミス』に向けてのラストスパートなのか
期待の新刊が目白押しです!!
読みたい新刊が、5,6冊待機中。
東京創元社…、なにもこんなに一度に出さなくてもヽ(≡ω≡;ヽ)ォロォロ(ノ;≡ω≡)ノ
まずは、一番気になった河出の『シスター』から!!
これは!?(o゚Д゚ノ)ノ
書き出しから「なんだ!!このザワザワ感は!!」
姉が妹に語りかける手法と、現在と事件当時が交差する手法が、
先の見えない不安感を煽ります。
私のかなり好きなタイプな作品でした♪
妹の死に至る過程を信じられない姉が、孤立のなか真相を探る…。
ミステリといえばそのジャンルに入るかもしれないけれど、普通の犯罪小説
にはおさまらない文学的な香りのする読ませる作品でした。
そして、これ以上は書けませんが…、上手いです。
あとがきに作者のインタビューが記載されていました。
そこに彼女の【愛読書トップ10】があって、1位が『パイの物語』でした。
(私も大好き♪)
それをみて「なるほどね〜」と納得をした、そんな作品でした。