『残穢』

残穢

残穢

【怨みを伴う死は「穢れ」となり、あらたな怪異の火種となるのか──。
畳を擦る音が聞こえる、いるはずのない赤ん坊の泣き声がする、
何かが床下を這い廻る気配がする。だからあの家には人が居着かない──
何の変哲もないマンションで起きる怪奇現象を調べるうち、浮き上がってきた
ある「土地」を巡る意外な真実。著者九年ぶりの五〇〇枚書き下ろし、
戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。 】


久しぶりの長編ホラーを小野さんが書かれたということで、
発売前から楽しみにしていました。
…で、読み始めてちょっとがっかりな事が…。
ドキュメンタリー・ホラーなのね…。ちゃんとそう書いてあるのに
屍鬼』や『黒祠の島』のような創作的な小説を期待していました(っε・`*)ショボン


語り手が作者ご本人のようで、実際に起こった出来事を取材されて書かれている
から、【本物の怖さ】【事実は小説より奇なり】がまさにそのとおりで、
内容も想像するだけでゾゾッとしますが…、くどいけど、私は、違うものを
期待していたのです!!


小野さんの純粋なファンの方や怪談話がお好きな方には絶賛の作品だと思います。


内容にも結びつくことで、【穢れ(けがれ)は怪異となり、伝染し拡大する。】
と帯にもデカデカと書いてありますが、この本を読んだ人にも伝染するとか…
そういうのではないですよねΣ(っ゚Д゚;)っヒッ
そんな事を考えると、本棚にしまうのも怖いです。


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