『ねじれた文字、ねじれた路』

ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

【ホラー小説を愛する内気なラリーと、野球好きで大人びたサイラス。
1970年代末の米南部でふたりの少年が育んだ友情は、あるきっかけで無残に崩れる。
それから25年後。自動車整備士となったラリーは、少女失踪事件に関与したのでは
ないかと周囲に疑われながら、孤独に暮らす。
そして、大学野球で活躍したサイラスは治安官となった。
だが、町で起きた新たな失踪事件が、すべてを変えた。過去から目を背けて
生きてきたふたりの運命は、いやおうなく絡まりあう―。
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作家の感動ミステリ。 】


アメリカの片田舎で…、時代が少しだけノスタルジックな頃で…、そして少年が
主人公の小説って本当に魅力的です。
お爺さんと少年が登場したら、尚更良い作品が多いです。分析:私


そんな事を思っていたら、あとがき書評にもマキャモンの『少年時代』、
ランズデールの『ダークライン』が取りあげられていて、「そう、そう!!」と
頷いていました。
主人公のラリーが読書家で、愛読書がスティーブン・キングっていうのも
高感度アップするわぁ〜♪


少年時代の友情やすれ違い、喜びや悲しみが、ミステリー色よりも強く
描かれているので、ミステリーと考えないで読んだ方が楽しめます。
私は、ジョン・ハートの『川は静かに流れ』よりもずっと好きでした。


この小説、このミスのベスト10に入っていたのね。忘れていました。




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