『アイ・コレクター』

アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)

アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)

【ベルリンを震撼させる連続殺人事件。その手口は共通していた。
子供を誘拐して母親を殺し、設定した制限時間内に父親が探し出せなければ
その子供を殺す、というものだ。殺された子供が左目を抉り取られていたことから、
犯人は“目の収集人”と呼ばれた。
元ベルリン警察の交渉人で、今は新聞記者として活躍するツォルバッハは
事件を追うが、犯人の罠にはまり、容疑者にされてしまう。
特異な能力を持つ盲目の女性の協力を得て調査を進める彼の前に、
やがて想像を絶する真相が!様々な仕掛けを駆使して描く驚愕の傑作。 】


以前、一作品(『治療島』)だけ読んだセバスチャン・フィツェックの新刊です。
『治療島』は、薄らと先が読めてしまったので、この作品はどうかなと
構えていました。


まず驚いたのは、エピローグから始まること。そして、ページの表記(405頁から
始まって最後が1頁)や【章】も大きい数字から逆行していく構成。奇抜ね〜。
この逆行が、なんだか落ち着かなくて、ずっとザラザラした嫌〜な気分のまま
読み進めて行く感じでした。
内容やオチを「どうせ、○○なんでしょ〜。」と勘ぐって読んでいたせいかも
しれません。


でも、読後の納得感は一読の価値あり!!で、『治療島』より好きな作品でした。
予想を裏切る面白さでした♪
続編もあるそうで、ここからどう続けて行くのかも期待しています。


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