『ソフィー』

ソフィー (創元推理文庫)

ソフィー (創元推理文庫)

【イギリスの田舎町。病弱なマシューは、優しく利発な姉に守られ、
幸せな少年時代を過ごした。
秘密の隠れ処、化石探し、暗号の日記、子供に干渉しない両親、
高い知能を隠す姉、死。
そして今、二人は昏い密室で語り合う…。過去と現在が交錯する中で
明かされる“真実”とは。
12歳でW・H・スミス文学賞を受賞、22歳で本作を上梓した早熟の天才による、
幻惑と郷愁の魔術的小説。】


もっと早くに読んでおくべきでした。
『ずっとお城で暮らしてる』を思い出させる、小さな狂気の世界がありました。
過去の姉弟と、現代の姉弟の話が独話劇(モノローグ)と対話劇
(ダイアローグ)で綴られていく構成で、物語最後まで不安定な気持ちのままで
読了しました。
幼い姉弟のささやかな日常が郷愁をよんで切なくなります。
未読の方の為、詳しくは書けませんが、色々な解釈が出来て、余韻が残る
ストーリーは、とても好きです。


作者ガイ・バートが、あの『穴』の原作者だと初めて知りました。
原作本は未読ですが、映画『穴』は以前wowowでチラリと観て、
あまり良い印象はありませんでした。
けれど、本作を読んだ後では、また興味も出てきたところです。


関係ありませんが、同じ『穴』でも、こちらの『穴』は、原作も映画も面白いですよ♪
おススメ!!↓

穴  HOLES (講談社文庫)

穴 HOLES (講談社文庫)




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