『契約』

契約〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

契約〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

契約〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

契約〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ストックホルム沖を漂流するクルーザーから若い女の死体が発見された。
着衣は乾いていたにもかかわらず、何故か死因は水死。
同じ頃、武器輸出を監督する政府長官パルムクローナが不可解な自殺を遂げる。
無関係に思えた2つの事件は、かの天才音楽家パガニーニにからむ、
国際規模の陰謀で結ばれていた! 
ラッセ・ハルストレム監督による映画化が決定した大ヒット作『催眠』に続く、
スケール&疾走感倍増のシリーズ第2弾 】


思っていたより早くラーシュ・ケプレルの新刊が翻訳されました。
『催眠』にも登場していたヨーナ・リンナ警部を中心にシリーズ化された作品の第2弾。


『催眠』が発売になった際、伏せられていた作者が誰なのか?と
作品よりもそちらの方が話題先行となり、本は売れたが
『催眠』が本来の評価を受けていないのでは?と訳者の方も
書いていました。
実際、昨年の【このミス】でも思っていたほど順位は伸びていませんでしたし、
結構好きな本だったのでなんだか寂しく思いました。


新作『契約』も、『催眠』同様、異なるストーリーがいったいどこで繋がる
のだろうと、先が読めない展開になっていました。
迫力のあるアクションシーン!?も多々あって、前作以上にスピード感が
増していました。
作品としては本書の方が完成度が高いと思われますが、私としては、
『催眠』の世界の方が好きでした。
そのくらい、シリーズでありながら違う作家の小説を読んだ印象が
残りました。


2冊目を読んで更に気になったのは、作者ご夫婦は日本の事を
よく書かれるということ。
前作のポケモンにつづき、キティちゃんも登場してビックリです。
親日家?それとも本国では日本ブームなのかしら。


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