『名前探しの放課後』
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/15
- メディア: 文庫
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- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
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【依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。
「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。
いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。
「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」
二人はその「誰か」を探し始める。 】
主人公が高校生というお話は、読んでいて若干辛い…と感じる今日この頃。
大好きな辻村さんの作品でも少々辛いです(^Д^;)
と、毎回書いているように思うのですが、読まないわけにはいきません!!
いや〜、いいですね♪青春はっゞ(≧ε≦ )
「無理かな」と思っていた設定も、引きこまれるので、どんどん自分が
気持ちだけ若返っていく感じでした。気持ちだけね。
突然ですが…、最近のテレビドラマって、なんだか同じような
内容のものの繰り返しで、興味を引くものが少ないです。
若い子が観るドラマでも、「ストーリー以前にイケメンを沢山揃えただけ!!」
みたいなものが多いでしょ。
この本を読んだ時に、過去に名作と言われたドラマや映画を思いだしました。
きちんとしたストーリーと心打つセリフがある青春ドラマを今の若い世代の
人たちに観てもらいたいな〜。
そこで、この小説に戻りますと、
切なかったですね…(*´д`*)〜З いいね、青春…。くどいけど。
ストーリーに係わるので、詳しくは書けませんが、とにかく
辻村さんの作品は、出版順に読むこと!!
『冷たい校舎の時は止まる』→『子どもたちは夜と遊ぶ』→『凍りのくじら』→
『ぼくのメジャースプーン』→『スロウハイツの神様』
この一冊だけを読んでも楽しむことは出来ますが、より深く感動を
味わうのなら、全作品を順番に(ここ大切!)読むことをおススメします。
そして、この『名前探しの放課後』を辻村さんは、『もしも今後、私の話たちに
「第一期」という時期が名づけられるとしたら、その総決算がこの話なのだと思います。』と書いています。
一冊、一冊にとどまらず、自身の作品を【トータルで読者に楽しませるワザ】を
辻村さんは持っているのですね。凄いことです。
読後、唸りますよ。間違いなく。