『エステルハージ博士の事件簿』

【時は19世紀と20世紀の変わり目、舞台はバルカン半島中央部に
位置する架空の小国スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国。
法学、医学、哲学、文学、理学、その他もろもろ博士号を持ち、
大都ベラでただひとり私兵を雇う資格を持つ、希代の大博士エンゲルベルト・
エステルハージがさまざまな怪事件を解決する。
30年の眠りにつく童女の謎、盗まれた宝冠の行方、老女と暮らす熊の正体、
魔を呼ぶ集会、イギリス人の魔術師の野望、川に伝わる美しい乙女の伝説、
そして不老不死の夢…。怪談、スリラー、探偵小説、幻想譚、喜劇、
民話に彩られた、異色事件簿。
博覧強記の幻想作家デイヴィッドスンの最高傑作がついに邦訳。
世界幻想文学大賞受賞。】


摩訶不思議本が好きで色々と読んできましたが、
この小説は更に「幻想的な世界に浸かって来ました!!」という印象。
舞台が【架空の小国スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国】って
いうのがまたグッと引きつけられます♪
科学が未発達な時代であっても、その世界の魅力的な発明品が
あったり、それが【本当なのか、嘘なのか…。】は、考えるだけ
無駄と思わせるような小説という感じでしょうか。


知性・教養・家柄を兼ね備えた紳士エステルハージが不思議な事件に
遭遇していきます。
といっても推理小説ではないのがこの作品の奥深さかもしれません。
8つのお話が描かれています。それぞれ全く違った形式を取って
いるので、一つ一つ別世界に入っていくようでした。


この雰囲気の小説は好きなのですが、寝る前に読むと【幻想世界】と
【私の眠りの世界!?】が一緒になってしまって、何度も記憶が飛んで
いました (???゚Д゚)ノノ
違った意味で、恐ろしい本でしたよ…(汗


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