『人質の朗読会』

人質の朗読会

人質の朗読会

【遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。
紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。
祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、
そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。】

人質の身に置かれた8人が語る朗読会。
淡々と自分たちの物語を語り始める。


小川さんらしい小説でした。
読後の満足感が他とは違うものがあります。
人質になった人々のお話ですが、そこあたりはメインではなく
8人が語る短編集のような作品です。


とくに『やまびこビスケット』や『コンソメスープ名人』は
彼女ならではのストーリーでしたよ♪
小川さんの小説は、言葉がサラサラと流れていく感じが
本当に心地よいです。とがってないというか。


表紙も可愛いでしょ♪
彫刻家・土屋仁応さんの作品だそうです。
『小鹿』
…らしいのですが、私はハイジのお友達【ユキちゃん】に
見えるんですけど・・・。ヤギ!?(∀ ̄;)(; ̄∀)ォロォロ
もぉ〜、どっちも可愛いし、小川さんの作品にピッタリ!!


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