『ロードサイド・クロス』

ロードサイド・クロス

ロードサイド・クロス


【陰湿なネットいじめに加担した少女たちが次々に命を狙われた。
いじめの被害者だった少年は姿を消した。
“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスが少年の行方を追う一方、
犯行はエスカレート、ついに死者が出る。
犯人は姿を消した少年なのか?だが関係者たちは何か秘密を隠している―。
幾重にもめぐらされた欺瞞と嘘を見破りながら、ダンスは少しずつ真相に迫ってゆく。

完全犯罪の驚愕すべき全貌へと。】


ディーヴァーの新作で、キャサリン・ダンスのシリーズ第2弾です。
【ダンスの前では、嘘をつけない!!】
ライムシリーズにも登場し、前作『スリーピング・ドール』では、彼女の能力に更に圧倒されました。
前作の事件後わずか数週間のちの新たな事件が・・・。
その事件が、今回の『ロードサイド・クロス』です。


ライムシリーズの『ソウル・コレクター』でもテーマはネット犯罪でしたが、こちらの作品はもっと身近な
ネットの怖さのように思いました。
ブログへの書き込み。誹謗中傷。情報の漏えい。ネットゲームの仮想空間。
間違った情報が独り歩きする怖さは、アメリカ社会も日本も同じこと。
便利を手に入れた分、気をつけなくてはいけないことがあるのですね。


さて、すっかりキャラクターも定着したキャサリン・ダンスですが、
またまた事件とは別に悲喜こもごもな出来事もあり、次回作へと流れも残しています。
これからの彼女の人生も気になるところです。


ライムシリーズの次回作の後くらいに、ディーヴァーが手掛ける【007】を
読むことが出来るないかな〜。
その日が早く来ることを期待して・・・。


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