『お家さん』

お家さん(上) (新潮文庫)

お家さん(上) (新潮文庫)

お家さん(下) (新潮文庫)

お家さん(下) (新潮文庫)


【大正から昭和の初め、日本一の年商でその名を世界に知らしめた鈴木商店
神戸の小さな洋糖輸入商から始まり、樟脳や繊維などの日用品、そして国の
命である米や鉄鋼にいたるまで、何もかもを扱う巨大商社へ急成長した鈴木―
そのトップには、「お家さん」と呼ばれる一人の女が君臨した。
日本近代の黎明期に、企業戦士として生きた男たちと、彼らを支えた伝説の
女の感動大河小説。】


ふんふん、女一代記ね・・・、などと軽い気持で読み始めましたが、
明治・大正と飛躍をした【大財閥鈴木商店】の歴史に圧倒されました。
鈴木商店】は、全く知りませんでしたが、現在この会社の流れを
汲んでいる企業のそうそうたる名前を見ると驚かされます。
(その企業名は帯にびっしりと書いてありますので一見を・・・。)


またまた神戸が舞台の小説となりましたが、なにせ戦前の話なので、
鈴木商店】を主人は全く知らず、神戸の母も「米騒動があったのは聞いた
ことがあるけど・・・。」と、うろ覚え。
でも、神戸製鋼帝人の前身・・・などなど聞くとそうだったのか・・・と
興味も沸きますよね。


文中、「播磨弁」の話言葉で語られ、昔観たお昼のドラマ『あかんたれ』を
思い出してしまいました(^▽^;)


幕末から近代国家に目覚ましく変わっていく日本の姿を、わかりやすく
読むことができます♪
ライトな宮尾登美子山崎豊子といった感じでしょうか・・・。
橋田ドラマで、映像化されそうな予感・・・...(((´ω`;)ススス


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