『陸軍士官学校の死』
- 作者: ルイス・ベイヤード,山田蘭
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/07/10
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【引退した名警官ガス・ランダーは、ウエストポイント陸軍士官学校の
セアー校長に呼び出され、事件の捜査を依頼される。
同校の士官候補生の首吊り死体から、何者かが心臓をくり抜き持ち去った
というのだ。
捜査の過程でランダーは、ひとりの協力者を得る。
彼は青白い顔の夢想家で、名をエドガー・アラン・ポオといった―
青年時代のポオを探偵役に迎えた、詩情豊かな傑作ミステリ。】
エドガー・アラン・ポオといえば、史上初めての推理小説といわれる
『モルグ街の殺人』や短編の『黒猫』、暗号を題材にした『黄金虫』と、
推理小説・ミステリー小説がお好きな方にはおなじみの作家。
でも彼が軍隊生活や士官学校に在籍していたとは!?・・・驚きました。
と、いうわけでこの作品もその辺は史実に基づいているんですね。
全編ランダーによる日記形式と、ポオによる詩人的な語り口調の報告書で
綴られていて、【詩情豊かな】という言葉がピッタリでした。
1800年代(初期)の時代背景や、ポオをオマージュしていた江戸川乱歩の
『読者よ・・・』がお好きな方には、これからの季節・・・そう秋の夜長に
読んでみるのも良いかも〜♪