『スリーピング・ドール』

スリーピング・ドール

スリーピング・ドール


【キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。
人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。
いかなる嘘も、彼女の眼を逃れることはできない。
ある一家を惨殺したカルト指導者ダニエル・ペルが、脱獄、逃走した!
狡知な頭脳を持つペルは大胆に周到に裏をかき、捜査の手を逃れつづける。
鍵を握るのは惨殺事件の唯一の生き残りの少女テレサ
ハイスピードで展開される逃亡と追跡。嘘を見破る天才ダンスvs他人を
コントロールする天才ペルの頭脳戦。
「言葉」を武器に悪と戦うキャサリン・ダンスの活躍を描く
ジェフリー・ディーヴァーの最新作。ドンデン返しの魔術師の超絶技巧が
またも冴えわたる。】



本作品の前作にあたる、ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ
第7作『ウォッチメイカー』で、
尋問による人間分析で事件解決の手助けをし、強烈な印象を残していた、
キャサリン・ダンスが主人公として描かれています。
今風にいうとライムシリーズからのスピンオフ作品というのでしょうか。


ライムシリーズを読まれていたら、ぜひこちらも読むべきでしょう♪
ディーヴァー作品の面白さはもちろんですが、主人公キャサリンも、ライムや
アメリアと、また違った天才的な捜査官として活躍する姿は、お話に引き込まれること
間違いなしです。


尋問中、相手の視線や、手・足の動き、声の高さなどで、人が本当のことを言っているのか、
嘘を言っているのかがわかってしまう、キネシスク分析という能力は、神ワザです。
キャサリンに尋問されたら、「ごめんなさい。本当のことを言います!!」って、
3分で降参だと思います・・・、私だったら。


女性の視線で見るディーヴァー作品もなかなか良いです。
親子の関係や男女の関係など、ほど良くて・・・。
(女性捜査官の、ありえない甘ったるいロマンス小説は嫌いなので。)



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