『悪霊の島』

悪霊の島 上

悪霊の島 下

【不慮の事故で片腕を失ったエドガーは、ひとりフロリダの
孤島デュマ・キーに移り住んだ。
波と貝殻の囁きを聴きながら静かに暮らすエドガーは、
ある日、絵を描く衝動にとりつかれた。
かつて幾人もの芸術家を迎えたデュマ・キーに宿る何かが作用したのか?
彼の意思と関わりなく手が描き出す少女と船の絵―それはいったい何なのか?
屋敷に住まう老女の過去に何があったのか?じわり、じわりと怪異が迫る。
島にひそむ悪しきものがひそやかに触手を伸ばす“恐怖の帝王”の本領発揮。
圧倒的恐怖へ向けたジェットコースターが、高みをめざして昇りはじめる。 】

う〜ぅぅ、読み終わりました。
久々にキングらしい作品でした。
懐かしの『シャイニング』でもあり、『ペット・セマタリー』でもあり・・・、
という感じでしょうか。

上巻は、平穏な感じだったので、【恐怖の帝王、堂々の帰還】という
帯の文字も肩透かしにあった感じでしたが、そんな中でも、
平穏と狂気の紙一重的なハラハラ感は持続していました。
やっぱり、キングは【恐怖の帝王】なのだ!!

キングが描く人物描写や語り口は、独特であっても、クセがあっても、
やっぱり大好き♪

映画化されるだろうな〜。
溺れ死んだ双子の女の子。闇に沈む船・・・。お〜、怖い、怖い。