『オッド・トーマスの霊感』

オッド・トーマスの霊感 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-7)

オッド・トーマスの霊感 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-7)

【オッド・トーマスは南カリフォルニアの町ピコ・ムンドに
住む20歳のコック。彼には特異な能力があった。
死者の霊が目に見え、霊が伝えたいことがわかるのだ。
ある日、オッドは勤務先のレストランで悪霊の取り憑いた
男を見て、不吉な予感を覚える。彼は男の家を探し出して中に入るが、
そこで数多の悪霊を目撃した。
そして翌日に何か恐ろしいことが起きるのを知るが……
巨匠が満を持して放つ最高傑作シリーズ、ついに登場! 】


初期のクーンツが好きでしたが、クーンツの版権が、ある出版社に
移ってからなんだか読む気が半減していました。
超訳って・・・(`Д´;)プンプン!!
ここ何年かは、色々な出版社から発売されるようになり、
ホッとしていたところです。


あらすじからしても、いつものクーンツ節炸裂のノンストップ物
かしら・・・と、読み始めてちょっとビックリ!!
一人称・・・、なんだか穏やかな語り口調・・・。
本当にクーンツ??って感じでした。


しかし、さすがっ!!
初期のクーンツを思わせるような読後感があり、
ただのシックス・センスを扱った小説だけには留まって
いませんでした。
ストーリーは、詳しくは書けませんが、あの『ウォッチャーズ』を
期待させる遠い先が見えてきます。