『福家警部補の挨拶』

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

【本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた
科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、
良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長―
冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、
その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を
手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ
刑事コロンボ古畑任三郎の手法で畳みかける、
四編収録のシリーズ第一集。 】


NHKのお正月ドラマの原作ということで読んでみました。
久し振りの、「初めて読む日本人作家」さん・・・。
作者は、『刑事コロンボ』をこよなく愛している方のようで、
刑事コロンボ古畑任三郎のお話のように、犯人が初めから
わかっている【倒叙ミステリ】の手法を使っています。


深く掘り下げた心理描写などは少ないですが、
NHKのドラマで主人公・福家警部補の役を永作博美さんが
されるそうで、全編永作さんのイメージで読む事が出来ました。
身長152cm、眉毛の上で切りそろえられたショートの髪に、
ふち無し眼鏡、就職活動中の学生のような風貌・・・。
でも、30は越えている?!
警察手帳を見せるまで、誰もが警部補だとは気づかない・・・。


その福家警部補の名推理が刑事コロンボをみるようで
楽しかったです。


コロンボを愛してやまない我が母にも読ませてみようかな・・・。
1月2日のドラマが楽しみです♪