『隣の家の少女』

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

【1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、
隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、
一瞬にして、心を奪われる。
メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣の
ルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。
隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を
折檻している場面に出会いショックを受けるが、
ただ傍観しているだけだった。
ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に
監禁されさらに残酷な暴行を・・・。キングが絶賛する伝説の名作!】


この本は、もう10年も前から目にしていたのだけれど、
あらすじの【虐待】の言葉に嫌悪感があり、手を出すことが出来なかった。


扶桑社の海外文庫ベストセレクションとして、発行から10年も
たちながら、扶桑社を代表する本として選ばれているということと、
私の好きな『シンプル・プラン』と肩を並べていたことで、
とうとう買ってしまったのです。
普段から【キング絶賛】には気をつけてはいたけれど
(騙されてはいけないのだ!!)、キングも解説を書くほどの
作品なので、興味が先走ったのかもしれない・・・。


わたしの大好きな、キング『スタンド・バイ・ミー』や
マキャモン『少年時代』と同じく、古きよき時代の
アメリカ少年のお話と思っていたので(ま〜、少しはダークかな
とは思っていたけど・・・)、読み進めるうちに「なんじゃこりゃ!!」と
衝撃を受けました・・・(;´Д`)
なんども途中でやめようかと思ったが、結末を知らなきゃ眠れない!!って
感じになってしまって、まさにノンストップ状態でした。


読後、この本はブログのアップはやめようかと本気で思うほど
だったのだけれど、ケッチャムはこういう作家だし、
人間の狂気や暴力の残酷さを表した隠れた傑作なのかもしれないと
思いアップしたしだいです。
ただ、私の中ではこの本は封印だな(#ーЗー)