『不連続殺人事件』

不連続殺人事件 (角川文庫)

不連続殺人事件 (角川文庫)

【戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、
山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。
作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ
変人・奇人ぞろい。
邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき、
八つの殺人が生まれた!不連続殺人の裏に秘められた
悪魔の意図は何か?
鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック!
多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説に輝く傑作。
第2回探偵作家クラブ賞受賞作。】


何年も前から、読もうと思いながら、読めなかった本。
というのも、出だしから、出てくる出てくる登場人物・・・(@∀@;)
数が多いだけでなく、人間関係の複雑さに、またまた目が回るほど・・・。
これは、登場人物を紙に書き出すしかない!!と思い、
その作業を自分でやらずに、読破している妹に
「人間相関図を書いて〜♪」と指示してしまいました。
いつも使ってしまう【いもーとコントロール】です(´З`)
妹に感謝♪


やっと、なんとか落ち着いて読める状態になり、張り切って
読み進めました。
古典的だけれど個性的な文章と、さらにセリフの言い回しも
この時代の雰囲気があって面白く、安吾ワールド全開でした。


ただ、読後の私の印象では、クリスティのある小説を彷彿する
ものがあって、斬新さにはやや欠けました。
クリスティを未読の方には、この本は日本を代表する推理小説として
とても楽しめる本だと思います。


読む予定の方に、もれなく【役に立つ!!登場人物人間相関図】を
ご提供します♪