『点と線』


【九州博多付近の海岸で発生した、一見完璧に近い動機づけを持つ心中事件の
裏にひそむ恐るべき奸計!汚職事件にからんだ複雑な背景と、殺害時刻に
容疑者は北海道にいたという鉄壁のアリバイの前に立ちすくむ捜査陣・・・。
列車時刻表を駆使し、リアリスティックな状況設定により、推理小説界に
いわゆる“社会派"的な新風をもたらし、空前の推理小説ブームを呼んだ秀作。】


週末、ドラマがやっていましたね。


あれ?この話の結末はどうだった?えっ、それは『ゼロの焦点』でしょう〜。
たしか、駅の15番ホームの話よね!!そうそう・・・、そうだよ!!
・・・てな感じで、完璧に内容を覚えていない自分が情けなくなり、再読しました♪


ちなみにドラマは観ていませんが・・・(^_^;)
近頃、松本清張の原作が【連ドラ】にもなっていますが全く観ていません。
イメージが壊れるので・・・。


『点と線』は、今、読むとストーリー展開などは古典になるのでしょうが、
当時の小説としてはかなり斬新な推理小説だったことでしょうね・・・。
今、読んでも『上手さ』に、ぐんぐん引き込まれます。


松本清張の本は、時代物を除いて文庫全巻コレクションしています。
私だけがファンなのではなく、母、妹、そして主人が清張ファンなのです。


『点と線』『ゼロの焦点』と傑作揃いですが、私は『黒革の手帳』『わるいやつら』も
好きです。ドラマとは無関係に・・・。原作の方が絶対良い!!
そして、『張り込み』の中に入っている『地方紙を買う女』や
『疑惑』等の短編も好きです。
『疑惑』の主人公・鬼塚球磨子・・・、おにづかくまこ・・・(-.-;)
聞いただけで、疑惑がいっぱいありそうでしょ〜。
こちらは、映画化され桃井かおりさんが“球磨子”でした。ピッタリだった〜。


たまには、昭和のにおいがする小説もいいですね。