『完全脱獄』
- 作者: ジャック・フィニイ,宇野輝雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/09/26
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
【厳重な警備で知られるサンクエンティン刑務所。
ベンは考えた、4日以内に兄を脱出させなければ。
脱獄不可能の巨大刑務所からの脱獄計画を描く。】
「刑務所」「脱獄」と聞くと、海外ドラマファンなら
『プリズン・ブレイク』を思い出すはず。
登場人物も、兄と弟・・・。
執筆時期が1956年頃といわれているので
現代に比べると古典的な刑務所の様子と思われるが、
当時の施設としては近代的な刑務所の警備体制だったようです。
その脱獄不可能な状況で、どのような手段で脱出するのか・・・。
『プリズン・ブレイク』は奇想天外なお話・・・。
そこがまた面白いのですが・・・。
こちら『完全脱獄』は、わりと現実的で本当にあっても
おかしくないな思ってしまいました(^_^;;
兄のアニーが、脱獄方法を長期受刑者のアルに尋ねる
シーンがあります。アルはこう答えます
「透明人間になる方法を考え出すんだよ。
常識じゃ考えられないことをだ。」
そんなことを考える頭があるなら、刑務所に入らない
ことが一番なんですけどね・・・。
作者のジャック・フィニイは、今上映中の『インベージョン』
(原作『盗まれた街』)の作者でもあります。
ジャンルを問わず色々書いていたのですね・・・。