『もつれ』

もつれ (創元推理文庫)

もつれ (創元推理文庫)

パイロットという名の統合失調症の青年と
優秀な脳外科医の兄。兄弟の妹は二十年前、七歳で消えた。
誘拐?事件は解決しないまま現在に至っていた。
担当の女性サイコロジストの力を借り、パイロットは
二十年前の事件を振り返り始めた。
パイロットと兄、兄と母、母とパイロットと父・・・。
もつれた糸がほぐれていくとき、そこに何が見えてくるのか?】


最初から最後まで【もつれ】ていましたね〜。

妹が消えた幼い頃の抑圧された記憶が
よみがえり始めたパイロット。
妹を連れ去った犯人を知っているという。
事実か、病気による幻影か・・・。


妹の行方不明がきっかけで、家族がばらばらに
なってしまう。
しかし、すべては【もつれ】ていた。


このような、奇妙系の話は、嫌いではないのですが、
【もつれ】ていたので少々疲れました。
読後の後味も、ちょっと複雑な気分です。