『三つ首塔』

tentl2007-09-11


発売日:1972年 08月 22日
定価(税込): 580円
100
ISBN 4-04-130406-7-C0193

【華やかな還暦祝いの席が三重殺人現場に変わった! 
宮本音禰に課せられた謎の男との結婚を条件とした遺産相続が巻き起こす
事件の裏には…。本格推理とメロドラマの融合を試みた傑作!】


ここ一年位、横溝正史を再読しています。
映画やドラマで知っていても、原作を読んでいないものもあったり、
小さい頃に読んだきりで内容がわかっていなかったものもあったり。


『獄門島』は最高傑作だし、『八つ墓村』は映画と全く違う結末。
原作の凄さをますます実感します。
最近シリーズ化している、フジTVのドラマが原作に一番忠実かな〜。
稲垣吾郎さんが金田一耕介ですね。


小学生の頃、ヘムヘムちゃんに貸してもらった『犬神家の一族』。
角川文庫の表紙は、かなり怖くて、お雛様みたいな髪型をした女の人が
『じー』っとこちらをにらんでいるの・・・(>_<)


小学生のヘムヘムちゃんが、佐清のマスクの下の顔を描写した
くだりを教えてくれる。
ヘムヘム『マスクの下は・・・鼻が肉団子のようになり・・・』
 私  『肉団子!!』(肉団子・・・にくだんごぉ・・・)
     (どうして鼻が肉団子???)


横溝作品はおぞましいおぞましい・・・。


ところで、本題『三つ首塔』は、ドラマで観た事も、
原作を読んだ事もなかったのになぜか私の心に残っていた作品。


ストーリーは【条件が付いた遺産相続の話】・・・。解説、簡単過ぎ?(^▽^;


覚えていたのは、タイトルが強烈だからか、この題名を初めて聞いた時の
ドキドキ感が強かったからかも・・・。軽いトラウマ?!(^^;)


5年生か6年生の頃だったかな・・・。
夕暮れの小学校の校庭で、友人が金田一耕介のドラマの話をしてくれた。
彼女『で・・・、その塔の前に三つの生首が並んでいる場所があって、
   事件と関係があるんだよ。』
 私『生首!!!!』(生首、生首、生首・・・それが3つも・・・。)
彼女『それで、金田一耕介が出てきてね・・・』
 私『金田一耕介ってすごいね〜。怖いけど面白そうだね・・・。』


角川映画のおどろおどろの世界を知っていたので、想像する頭の中は
・・・三つ首・・・生首・・・み・つ・く・び・・・ぎゃー!!
・・・みたいな感じ・・・。
30年近くたっても、あのときの思いは忘れもしません。


ふらっでぃさん!!あなたに聞いたのよ!!


読後・・・、
あら?この話は江戸川乱歩作品じゃないよね?みたいな印象をうけた。
かなり大人チックな描写が多々あり、小学生の時に読まなくてよかった〜(~▽~;
別なトラウマになるところだった(@_@;;;
(原作は、木彫りの首でした・・・)