『記憶をなくして汽車の旅』

記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)

記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)


【目覚めると、わたしはオーストラリア横断鉄道の車中に。
でも、自分の名前も何もかも思い出せない!】


1944年の発行です。
当時のオーストラリアを縦断する列車の旅は、もちろん
長時間だし、区間によって線路のゲージ(幅)が違うため
何回も乗り換えをしなくてはいけなかったみたい。


その間に起きる事件の数々・・・。
問題なのは、自分が誰かもわからずに事件に巻き込まれて
いくこと・・・。
どうも、遺産相続に関係があるらしい。


表題が『Great Black Kanba』
『Kanba(カンバ)』は、アボリジニの言葉で『蛇』。
汽車を初めて見たアボリジニの人が、平原を黒い大蛇が走っていると
思ったことから、この壮大な旅の話をこのタイトルにしたようです。


日本語題が『記憶をなくして汽車の旅』・・・(~.~;)
でも、このタイトルだから、私は買ったんですけどね。