『夜愁』

夜愁〈上〉 (創元推理文庫)

夜愁〈上〉 (創元推理文庫)

【1947年、ロンドン。第二次世界大戦の爪痕が残る街で生きるケイ、
ジュリアとその同居人のヘレン、ヴィヴとダンカンの姉弟たち。
戦争を通じて巡り合った人々は、毎日をしぶとく生きていた。
そんな彼女たちが積み重ねてきた歳月を、夜は容赦なく引きはがす。
想いは過去へとさかのぼり、隠された真実や心の傷をさらけ出す。
ウォーターズが贈るめくるめく物語。ブッカー賞最終候補作。 】


サラ・ウォーターズの新作です。
過去の二作は、ヴィクトリア朝の英国が舞台。
今回の『夜愁』は、時代は移り、第2次世界大戦当時のお話。


前二作の『え〜!?』って展開はないけれど、この作品も
ぐんぐん引き込まれるものがありました。
英国の戦時中も、日本同様大変な日々があり、たくましく
生きていく人々の出会いや別れが、結構重〜く描かれていました。


オススメするなら、絶対、前作二冊ですが・・・(^^;
前作『半身』『荊の城』ともに、【このミステリーがすごい!】で
2年連続1位と聞いたら、ちょっと興味がわいたでしょ〜。


『半身』もいいけど、『荊の城』は、私の一押しです!!

半身 (創元推理文庫)荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)