『ミニチュア作家』

ミニチュア作家

ミニチュア作家

【1686年秋、アムステルダム。18歳のネラは、裕福な商人ヨハンネス・ブラントの
妻としてこの繁栄する都市へやってきた。
新生活への期待に胸をふくらませつつも、待っていたのは、婚家の富に戸惑い、
辛辣な年上の義妹マーリンに反発し、不在がちの夫に落胆する日々だった。

しかし、夫からの結婚祝いである豪奢なドールハウスがそんな生活を変えた。
なぜか新しい家族に生き写しの人形たちに導かれるようにして、屋敷が抱く秘密を知ったネラは、
行く手にひそむ危険に気づくが…。
黄金時代のオランダの光と影を描き上げ、刊行前から世界の出版界の
話題を独占した驚異のデビュー作。全英図書賞受賞作。 】


とても期待をして読みました。
帯に【サラ・ウォーターズの『荊の城』のように一筋縄ではいかない作品だ。】と書いてあるし、
本国出版からの翻訳出版も早かったし、版権争奪戦だったそうだし、英国で賞を取り、
【2014年で最も売れたデビュー作】…なんて色々と並べられたら、面白くないわけがないでしょ。


でも、駅前の大型書店にはたった1冊しか在庫がなくて、レジのお姉さんに
『追加注文をしておいた方がいいですよ。ふふふ。』なんて言葉が
喉まで出かかるほどのウキウキ気分で帰宅したのに…。


言わなくてよかった…。


何かが違う、何が違うのか…。好み!?いやいや、大好きなストーリー設定だし。
読後のモヤモヤした気持ちは軽く裏切られた残念感か、物足りなさか。


いやいや、きっと人によって感じ方も違う作品なんだろうな。
なんたって、ベストセラー本なんだからね。


私が、重くて、暗〜い小説を期待しすぎたということで。
ただ、ここまで高い値段にした意図をハヤカワに聞きたい。



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