『黄昏に眠る秋』

黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

【霧深いエーランド島で、幼い少年が消えた。
母ユリアをはじめ、残された家族は自分を責めながら生きてきたが、
二十数年後の秋、すべてが一変する。少年が事件当時に履いていた
はずの靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに送られてきたのだ。
急遽帰郷したユリアは、疎遠だったイェルロフとぶつかりながらも、
愛しい子の行方をともに追う。
長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた父娘を待つ真実とは？
スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞、英国推理作家
協会賞最優秀新人賞をダブル受賞した傑作ミステリ！】

最近ハマっている北欧ミステリーの新刊が発売と知り
以前から楽しみにしていました。ポケミス凄いな〜。
派手さはないけれど、期待通りの面白さでした♪

北欧に限らず、欧州が舞台の小説は、その場所の気温が伝わる
ようで、私はこの空気感がとっても好きです。
迫るような寒さ・暑さ・家や街の匂いが伝わる小説は
面白い!!…と私は勝手に思っています。

老船長と疎遠になっていた娘の帰郷、行方不明の幼い少年。
これだけでも、ストーリーは膨らむけれど、さらに戦争中の
島での出来事、ある人物の物語が交互に語られる。
因果関係はあるのか？も重なって、作品に深みが増しました。

嬉しいことに、この『エーランド島』が舞台となった作品が、
シリーズ化されるとのこと。四部作ぅぅ(*ﾉ≧∀)ﾉ
目が離せませんな〜♪

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