『悪魔に食われろ青尾蠅』

悪魔に食われろ青尾蠅 (創元推理文庫)

悪魔に食われろ青尾蠅 (創元推理文庫)

【精神病院に入院して二年。ようやく退院が許されたハープシコード奏者の
エレンは、夫の待つ家に帰り、演奏活動の再開を目指す。
だが楽器の鍵の紛失に始まる奇怪な混乱が身辺で相次ぎ、彼女を徐々に不安に
陥れていく。エレンを嘲笑うがごとく日々増大する違和感は、ある再会を契機に
決定的なものとなる。
早すぎた傑作としてシモンズらに激賞され、各種ベストに選出された幻の逸品。 】


年末、この本で締めたかったのに、ダラダラとしていたため、2011年最初の本
ということになりました。
新刊をチェックしている時から、“タイトルのみ”で絶対読もうと
決めていました〜(*`艸´)ウシシシ
『ハマースミスのうじ虫』や『飛蝗の農場』・・・以来のインパクトタイトルの虫シリーズ(?)


すでに1999年にハードカバーで翻訳出版された物の文庫化です。
実際に書かれたのは1948年。その時代にすでにこれだけの作品が
完成していたというのも驚きです。
当時、流行し始めていたニューロッティック・スリラーというジャンルだそうで、
「不安」を描いた作品ということしょうか。
ヒッチコック映画を思い起こしました。


冒頭は、入院をしていたエレンが回復をし、退院当日の朝の清々しい気分から
語られていますが、どこか読んでいる私も不安な気持になるというか、
どうもすっきりとしない感じで、ストーリーは進んでいきます。


中盤、混乱気味でしたが、後半にかけての展開には圧倒されました。
本当にもう・・・、怖かったですぅぅ・・・(llllll゚Д゚)ヒィィィィ
・・・でも好きなんですよね・・・。


年の初めに、この本か・・・。重かった・・・。
次に読む予定の本も重そうだ・・・。
こんな私の読書日記ですが、今年もお付き合いよろしくお願いいたします。


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