『音もなく少女は』

音もなく少女は (文春文庫)

音もなく少女は (文春文庫)

【貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。
暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。
だが運命は非情で…。いや、本書の美点はあらすじでは伝わらない。
ここにあるのは悲しみと不運に甘んじることをよしとせぬ女たちの
凛々しい姿だ。
静かに、熱く、大いなる感動をもたらす傑作。】


作者は、『神は銃弾』で2002年度版【このミス】第1位になった
ボストン・ラテン。
『神は銃弾』は、未読ですが(タイプじゃなくて)、この年のそうそうたる
作品の中から1位に選ばれた作家ですから、きっと何かある!!
(『神は銃弾』もいつか読もう・・・。)


決してミステリーではなく、ノワールとも言い切れず・・・。


1950年代。この時代のアメリカの混沌とした暗い世相がリアルに描かれて、
暴力と差別に苦しむ弱者・・・女性や子供たち。


そんな時代にも、強く立ち上がる女性はいるのです!!


あとがきに【何の先入観もなく、予備知識もなく、読み始めるのが良い】と
書いてありました。
そういう小説です。心打たれます・・・。


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