『原稿零枚日記』

原稿零枚日記

原稿零枚日記

【「あらすじ」の名人にして、自分の原稿は遅々としてすすまない作家の私。
苔むす宿での奇妙な体験、盗作のニュースにこころ騒ぎ、子泣き相撲や
小学校の運動会に出かけていって幼子たちの肢体に見入る…。
とある女性作家の日記からこぼれ落ちる人間の営みの美しさと哀しさ。
平凡な日常の記録だったはずなのに、途中から異世界の扉が開いて…。
お待ちかね小川洋子ワールド。 】


あ〜、小川洋子ワールドにどっぷりと浸ってきました・・・(ノ∀`*)ノ彡☆


女性作家が書く日記形式の小説ですが、小川さんのエッセイ的な本では
ありません。
『猫を抱いて象と泳ぐ』を思い出させる、この方らしい深く深く潜っていくような
感覚に陥りました。


翻訳物を多く読んでいるので、久しぶりに奥の深い日本語を読んだ!!と
いう気分です。
物や人を言葉で表すと、こんなに沢山の表現方法や感じ方があるんだなと、
自分の観察力の乏しさが身にしみました。


短編集が、不思議な世界でつながって、流れるように一つの長編小説に
なっているこの作品。
また良い本に巡り合えて幸せです♪


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