『夕暮れをすぎて』

夕暮れをすぎて (文春文庫)

夕暮れをすぎて (文春文庫)

【愛娘を亡くした痛手を癒すべく島に移り住んだ女性を
見舞った想像も絶する危機とは?平凡な女性の勇気と再生を
圧倒的な緊迫感で描き出す「ジンジャーブレッド・ガール」、
静かな鎮魂の祈りが胸を打つ「彼らが残したもの」など、
切ない悲しみから不思議の物語まで、天才作家キングの
多彩な手腕を大いに見せつける傑作短篇集。 】


キングの最新刊短編小説です。
99年の彼自身の交通事故の後、そして9.11の後に
書かれた短編ばかりなので、その体験が色濃く描かれた
作品集だと思いました。


作者あとがきには、それぞれの作品を書いた時の
出来事や心情が綴られていて、とても興味深かったです。


ミステリーゾーン』的な話や、読後ジーンとなってしまう
話、キングお得意の暴走気味の奇想天外な話・・・、
まだまだキングにはこれからも書き続けて欲しいと
心から感じました。