『黄金の羅針盤』

黄金の羅針盤〈上〉 ライラの冒険

黄金の羅針盤〈上〉 ライラの冒険

【両親を事故で亡くしたライラは、お転婆な11歳の女の子。
そんな彼女のまわりで子供が連れ去られる事件が起きる。
どうやら北極で子供たちが何らかの実験に使われているらしい。
ライラと彼女の守護精霊は子供たちを助けるために、
船上生活者ジプシャンに同行する。
世界に6つしかない黄金の羅針盤を持って北極へと向かったライラだったが…。
世界的ベストセラーの冒険ファンタジーカーネギー賞、ガーディアン賞ほか、
数々の賞に輝く。 】

手放しに面白かった〜♪
結構前に購入しておきながら、本棚で眠らせていました(^^;)


映画化されるとのことで、どれどれと読み始めましたが、
面白くて【ライラ】の世界にどっぷりと入り込んでしまいました。


物語の世界は、私たちの世界と似ているけど、似ていない世界。
平行世界(パラレルワールド)と呼ばれる世界・・・。


決定的な違いは、そこに住む人々それぞれに【ダイモン】と呼ばれる
生き物を持っているということ。
【ダイモン】は動物の形をしていて、一見ペットのように見えるけど
人間と深い絆で結ばれていて、絶対に離れることは出来ない。
守護動物みたいな感じかな・・・。


そんな世界で、子供たちが次々と行方不明になる事件がおこる。
そこにお転婆娘のライラが友達救出と北極方面で起きている謎に
迫る冒険に出るのです。


『ファンタジー』と聞けば、主人公はさぞかし優等生で心清らかな
子供と思いがちだけど、主人公ライラはこの定説を覆す、悪童そのもの・・・。
やることも派手だけど、名前の由来が『ライアー(うそつき)』から
きているというのも驚き!!本当にみごとな口から出まかせばかりいうの・・・。


沢山の守護動物達や魔女、船の上で生活しているジプシャンと呼ばれる人々。
そしてそして、なんといってもクマの国・・・。
驚くべき世界だけれど、魅力がいっぱいです。
北極圏でのお話なので、暑い日に読むと少しひんやり気分になれますよ♪


長文になってしまいました・・・(^_^;
力、入りすぎ・・・。
ただ、3部作の1冊目ということで、ラストが思いっきり、
『続きは、また来週〜!!』みたいな感じで終わります(--;)
たとえるなら、『LOST』のシーズン1の終わりで
『えっ、ここで終わるの!?』気分と同じかな。
読むなら全部読まなきゃね・・・。


神秘の短剣〈上〉 ライラの冒険II (新潮文庫)琥珀の望遠鏡〈上〉 ライラの冒険III (新潮文庫)